vol.8 「えもん」編
2010年6月 7日
第8回の放送をお届けします。えもん食べながら聞いてね。
vol.8 「えもん」編 テキスト
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこぉ~」
ごっきげんよう、おがっちです。この番組は島根県松江市朝日町にありますWillさんいんスタジオからお送りします。
今日のテーマは出雲弁で「えもん」です。意味は、お菓子とかおやつということです。
出演は安来のおじと浜田真理子、そして私おがっちです。それではいってみましょう! - おがっち
- さっ、今日は出雲弁で「えもん」。「えもん」...
- 安来のおじ(以下、おじ)
- ふぅんっ。
- おがっち
- 意味は、お菓子とかおやつとか...
- 浜田真理子(以下、真理子)
- んふふふふ。
- おがっち
- そういうことですね。小さい頃とかね、お婆が「はいはい、食うだが。えもんや~がの。」みたいな。
- おじ
- ほぉ~ん。そっ、そげだね。
- おがっち
- 良いものあげますよ、おやつあげますよって言って。「おばばぁ~♪」みたいな。
- 真理子
- 良いもの、良いもんでしょ?
- おがっち
- 良いもののことをちょっとなまって「えもん」。衣紋賭けじゃないよ。
- 真理子
- うふふふふ、さいっ、最初それかと思った。
- おじ
- 衣紋賭けは出雲弁だないよ。
- 真理子
- いや、違うでしょ。
- おじ
- 標準語...?
- 真理子
- うん、たぶん。
- おじ
- ほぉ~ん...
- おがっち
- 衣紋賭けという...
- おじ
- はぁ~、なるほどね。
- おがっち
- これは「えもん」で出雲弁で良いものという、まっ、スウィーツといいますか、お菓子全般を言うわけですね。
- おじ
- はぁ~、なんか子どもの頃の「えもん」何だったぁ?二人とも。
- おがっち
- 真理ちゃんは?
- 真理子
- 私ね~、んふふふふ。ちょっと素敵だけどぉ~
- おじ
- はぁっ、なに?
- 真理子
- ホットケーキ。
- おじ
- はぁっ!?!?
- おがっち
- ホットケーキィ~!!!
- おじ
- ごめん、ちょっと素敵でごめん。
- おじ
- ホットケーキは、ほっとけぇ~!!っき。なんつって。
- 真理子
- そういう~
- おがっち
- 言うと思った^^
- 真理子
- 言うと思った。
- おがっち
- ねっ!
- おじ
- なんでホットケーキ?
- 真理子
- あたしね、それも、家で作るやつじゃなくて、
- おじ
- ふんっ。
- 真理子
- 喫・茶・店で食べる。
- おがっち
- 喫っ茶店でぇ!!!子どもの頃にぃ~~~!?
- おじ
- なんだぁねぇ~。
- 真理子
- なかった??君たち。喫茶店とか。
- おがっち
- ねぇ~よ!!!!!
- 真理子
- いや、私、あの~商店街の育ち。
- おがっち
- 高校生に入らんと入れんだったわ喫茶店って。
- 真理子
- うち、家が喫茶店だったし。あの~、日曜日になるとお父ちゃんに、お父ちゃん楽器が好きだけん楽器屋さん行くんだけど、
- おじ
- ふんっ。
- 真理子
- 商店街の、
- おじ
- ふんっ。
- 真理子
- で、その楽器屋さんが経営する2階に喫茶店があって、大きい、そこでホットケーキを日曜日に食べるっていう。
- おじ
- なにっ!?
- おじ・おがっち
- 毎週日曜日にホットケーキ!?
- 真理子
- そう、そう、そう、そう、そう、そう。
- おじ
- そぎゃん、あの
- おがっち
- アメ~リカみたいな感じだった!?
- おじ
- アメ~リカだし、なんかブルジョアのくせに、なんであの「パパ」とか言わずに「お父ちゃん」だぁ?
- 真理子
- いや、いや。ブルジョアとかじゃなくてぇ~。ただ...、
- おがっち
- だって、喫茶店なんかに子どもの頃に入ったことない、ひゃったことないよ。
- 真理子
- ひゃったことがない?
- おがっち
- ひゃったことがない!
- 真理子
- いや、私、ひゃっちょったよ^^
- おじ
- ふぅ~~~ん。
- 真理子
- そいで、そこで初めて(ホットケーキを)食べて。うち家でお菓子とかスウィーツとかお母さんが作るとかはなかったので「なんとまいもんが!!」。
- おがっち
- ホットケーキ。
- おじ
- はぁ~。
- 真理子
- なんと美味しいものがこの世に。
- おじ
- それが「えもん」だった。
- おがっち
- それは「えもん」だわ。相当「えもん」だよぉ~!
- おじ
- おがっちさんはどげだった?
- おがっち
- うちは、ほんになんだいなくて「えもん」が。お婆がほんにすごい取っちょらた...
- おじ
- 取っちょらたなんて言って。こりゃ全国放送ってか、世界放送だけん。
- おがっち
- 缶カンにひゃったぁ~。
- 真理子
- クァンクァンに?
- おがっち
- クァンクァンにひゃったぁ。
- おじ
- 缶カンに入った。
- 真理子
- かす(菓子)がぁ~
- おがっち
- かす(菓子)。
- おじ
- あの~、ボクが標準語になおしてあげるかね。
- 真理子
- クァンクァンに、かすが。
- おがっち
- クァンクァンにひゃった何だい...
- おじ
- 缶に入った。
- おがっち
- あの~、なんだいソバボーロみたいな^^そげな菓子とか。
- 真理子
- うふふふふっ。なんでか、お婆さんが持っとるお菓子って違うが?
- おがっち
- 違うが!
- おじ
- ふんっ。
- 真理子
- 一味違うが!
- おがっち
- 一味違う、なんかあの~、
- 真理子
- ゼリーみたいな、ふふふっ。
- おがっち
- 歯に優しいみたいな。
- 真理子
- ふふふふふっ。
- おがっち
- 「えもんや~がの」って言わいと、なんか子どもにとってはぜんぜん「えも」じゃなかったけど。
- 真理子
- しかも、ぜったいオブラートに包んであるが。
- おがっち
- なんかねちょねちょしちょ~。
- 真理子
- かっ、なんだ?
- おがっち
- ゼリーがね。そうそうそう。
- おじ
- ほぉ~~~っ。
- おがっち
- あと、湯に溶かすと、砂糖に包まって...。湯に溶かすとベロッってなんかココアのようになるような感じだけど、ほとんど砂糖水みたいな。
- おじ
- あっ~~~、あったわ。
- おがっち
- コーヒーもどきみたいな。
- おじ
- あった、それ!!!
- おがっち
- 「早はや、えもんや~がの」ってそれを1つごさいて。
- 真理子
- それ、何?麦?麦粉のやつ?
- おがっち
- 麦粉じゃなくて。
- 真理子
- はったい粉じゃない?
- おがっち
- 砂糖のかなに、黒いもんが入っちょって。
- おじ
- おしるこ的な。
- おがっち
- おしるこみたいだけど、コーヒーとか言って飲んじょったけど。
- 真理子
- いやいや、言わんし。
- おがっち
- 普通の茶碗で^^
- 真理子
- 家、喫茶店だから。
- おがっち
- あんたんとこ、喫茶店だったわ。
- 真理子
- 家、サイホンだから。
- おがっち
- いやだぁ~、お洒落!
安来のおじの「えもん」は? - おじ
- ボクたちはね、あの~友だち同士で集まって「えもん」の研究しちょってね。
- 真理子
- なんだ?
- おがっち
- はっ?おやつの研究?
- 真理子
- 「20世紀少年」だね。
- おじ
- はぁあ。あの~、おいしいもんをおいしいもんと同時に食べるとさらにうまいもんにな~へんかと。
- おがっち
- 美味しいものと美味しいものを同時に食べると、美味しさ倍増になるじゃないかと。
- おじ
- そげっ!!
- おがっち
- 幼少安来のおじは、思ったわけで...。どうした?
- 真理子
- かわいいね。
- おがっち
- この「20世紀少年」。
- おじ
- そ~で、結局行き着いたところがね、コーヒーとね、ヤクルト混ぜてね。
- おがっち・真理子
- えっ~~~~~↓↓
- 真理子
- きちゃな。
- おがっち
- へへへへへっ。
- おじ
- あの~、えらいうまいがな!
- おがっち
- ちと酸味が出~じゃないかね?コーヒーに。
- おじ
- 酸味出まくり!
- 真理子
- 酢イーツ?
- おがっち
- 酢ィッツ。
- 真理子
- あははははっ
- おがっち
- いや、酢ィッツ!みたいな。
- おじ
- 3人ぐらいで...。いや、つまらんね!?
- 真理子
- いやいや、おもしろいよ。
- おじ
- 3人ぐらいでそれ飲んだけど、
- おがっち
- コーヒーヤクルトを。
- おじ
- みんな「えらくうまいがな!」って。
- 真理子
- それって、あの~オロナミンCに卵入れたりする、
- おがっち
- あっ、オロナミンセーキとかね!大村崑さんが。
- おじ
- はぁっ!あったぁ!!
- 真理子
- ボクは牛乳!とか。
- おじ
- うぇっ!!あれ、まかっただぁ~か?
- おがっち
- オロナミンミルクとね。あれ、まかった!まかったよ。
- 真理子
- えっ、牛乳?
- おがっち
- 卵はさせてもらえんかったけど、牛乳はやってみたわね。
- おじ
- はぁ~~~~っ?
- 真理子
- おいしかった?
- おがっち
- ほんに、オロナミンセーキにな~もん。いや、オロナミンミルクにな~もん。
- おじ
- はぁ~~~~っ?
- おがっち
- ミルクが炭酸でふにゃふにゃになって。ちょっとヨーグルトっぽくなって。
- 真理子
- いや~~~~、オェッ。
- おがっち
- あはははははっ。
- おがっち
- オロナミンセーキやってみ~か、今度。黄身で。黄身にオロナミン混ぜて。
- 真理子
- やってみ~かって言われても嫌だし。
- おがっち
- 「えもん」にな~へんだぁ~か?
- 真理子
- やってみるの、やってみて。
- おがっち
- なんかまさげなものない?
- おじ
- いや、そ~で。
- おがっち
- そ~で!
- 真理子
- コーヒーヤクルト。
- おがっち
- コーヒーヤクルト。
- おじ
- みんなコーヒーヤクルト、うまいうまい言っちょったけど、ただ、心の中ではえらいまずかった。
- おがっち
- まずいんじゃない。
- 真理子
- ふふふっ。なんで無理にうまいって言う?
- おじ
- わたしゃ、まずて...。なんかあの~、こどもの大人心?なんか...。
- 真理子
- あ~、空気を読んだ感じ?
- おじ
- そげっ!
- おがっち
- ちょっと、俺知ってるぜ、大人の味みたいな。
- おじ
- そげだっ!
- 真理子
- ぜんぜん、どこが大人だね。コーヒーとヤクルト。
- おがっち
- コーヒーが酸味があ~に。(ヤクルトが)入っただけだが。
- おじ
- まぁ~、しゃんことだね「えもん」はね。
- おがっち
- うん...。
- おじ
- 終わった、ねぇ~!
- 真理子
- いっ、いいんですか?
- おがっち
- いいんですか、これで?
- おじ
- いいんですか。
- 真理子
- じゃ、みなさんもぜひコーヒーにヤクルト。
- おがっち
- 「えもん」を見つけて。
- おじ
- なんか「えもん」のキメになるような話がないかね?パンッと、けっ。
- おがっち
- あのね~、小さいときにそれこそ一畑電車の駅の2階にね、食堂があって、そこに行くといっつもごっつぉがあって。年に2回ぐらい食べさせてもらえよったわね。
- おじ
- ごっつぉとは、ご馳走。
- 真理子
- ご馳走。
- おがっち
- で、プリン・ア・ラ・モードってのがあってね。
- 真理子
- いや~、はいからだねぇ~。
- おがっち
- プリン・ア・ラ・モードだよ!ちょっと!!
- おじ
- あらっ!もう!どぉっ!
- おがっち
- で、友だちが先に「プリン・ア・ラ・モードがまかった!」って、「おいしかった」って自慢しちょって。さっ、どげなもんかねって言ってぇ~。
- 真理子
- プリンじゃなくてぇ。
- おがっち
- プリンのア・ラ・モードだよ。あらら~みたいな。
- おじ
- はぁ~~~。
- おがっち
- どげなまいもん!と思って。
- おじ
- そぎゃんこと言ったら、未だに私は食べたことなて気になちょ~のがババロア!
- おがっち
- いやっ、食べたことない???
- おじ
- ないっ!ババロアってて。
- 真理子
- ババロアって、フツーにこんなやつでしょ?
- おがっち
- こんなふひゃふにゃな...。
- おじ
- こんなやつなんて、ラジオでは見えんよ。
- おがっち
- ふふふっ、二人で指先でやっちょ~けど。ババロアもふにゃっとしたやつだわね。
- 真理子
- 今度、食べてみたら?
- おじ
- そっか。
- おがっち
- ババロアって婆ってついちょ~よ。
- 真理子
- う~ん。ちょっと気になる言葉だよね。ふふふっ。ちょっとヤダ。
- おがっち
- っというわけで、
- おじ
- これが、キメ的な話だ???
- おがっち
- プリン・ア・ラ・モードは憧れでしたけど。
- おじ
- そうだね。
- おがっち
- さっ、そんな感じでみなさんの「えもん」また見つけてみてください。
- おじ
- 今日、割合つまらんことない?
- おがっち
- つまらんね~!
- 真理子
- へへへへへっ。
- おがっち
- ちょっとここスタジオが新しくて、緊張しちょ~だぁ~か、私し。...たち。
- 真理子
- いやいや、私は詰まったよ。
- おがっち
- 詰まった?詰まったそうです。そりゃ、良かった、良かった。
- 真理子
- もっ回とるのが嫌だなぁ~みたいな^^うふふふふっ。
- おじ
- ほんなら、よしとす~か!
- おがっち
- よしとす~か!
- 真理子
- 大爆笑だったよ。
- おじ
- あ~っ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ...。
- おがっち
- わざとらしいが。リピート・アフター・ミィー、オーケー?
- おじ
- オッケー!
- おがっち
- 「えもん」
- おじ
- 「えもん」
- 真理子
- 「えもん」
- おがっち
- それじゃぁ~、またお会いしましょう。
- おじ
- ドラっ!
- おじ・真理子
- エモン。
- おがっち
- ふへへへへっ。
- おがっち
- ぜんぜんまいこはWillさんいんの提供でお送りいたしました。
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