vol.2 「おべた」編
2010年2月25日
第2回の放送をお届けします。今回より山陰の歌姫 浜田真理子が登場です。
vol.2 「おべた」編 テキスト
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこー」
ごきげんよう、おがっちです。この番組は、島根県松江市Willさんいんスタジオからお送りします。
今日のテーマは「おべた」。「おべた」というのは出雲弁で、あの~「驚いた」とかですね「びっくりした」という意味です。そして、今日のゲストは毎度おなじみ安来のおじ、そしてもう一人、浜田真理子さんで~す。それでは、ぜんぜんまいこスタートで~す。
はい、それでは、今日のゲスト安来のおじと浜田真理子さん、よろしくお願いします。 - 安来のおじ(以下、おじ)
- あ~、こりゃまたどうも。安来のおじでございます。
- 浜田真理子(以下、真理子)
- 浜田真理子です。よろしくお願いします。
- おがっち
- (浜田真理子風に)よろしくお願いします。
- 真理子
- うっふふふふ。
- おがっち
- そんな感じで、今日の出雲弁テーマは「おべた」ですが...
- おじ
- あぉ~、「おべた」ね~。
- おがっち
- 「おべた」というのは「びっくりした。驚いた。」という意味ですが、
- おじ
- ほぁ~
- 真理子
- ふ~ん
- おがっち
- 安来のおじ、最近おべたことは?
- おじ
- 最近おべたことは...、ないねっ。
- 真理子
- ぐっふふっ。
- おがっち
- ないかねっ!へへ
- 真理子
- ないかね!
- おじ
- 真理子さんはどげかね
- 真理子
- 私はね~、う~んと、私あんまりおべらん人だもん。
- おじ
- つまらん話だねっ!
- 真理子
- ふふふふふふ、ごめん。
- おがっち、安来のおじ
- テーマは、
- おがっち
- 「おべた」なんですけどっ!びっくりしたなんですけど。
- 真理子
- いや、「おべた」は...「おべた」は使うけど...
- おがっち
- どういう時に?どういう時に使いますか?
- 真理子
- 「あのさんが、おべらいたよ」とか...
- おがっち
- ははははは。
- おじ
- かっ、訳しとかんと分からんで。
- おがっち
- 「あの方がビックリされたよ」っていう。
- おじ
- ふん。
- 真理子
- うちの母が、すぐおべる人で、
- おがっち
- 真理子母が。
- おじ
- ふん。
- 真理子
- あの~、後ろから声かけたりとか、「ただいま」って言って、「はっ、うわぁぁぁ」みたいなのが
- おがっち
- へへへへへへへへへへっ。
- おじ
- はぁ~~~っ。
- 真理子
- 毎日、毎日。なんで毎日おべる?っていう母なんです。
- おがっち
- あ~、毎日びっくりする...
- おじ
- 真理子は大抵のことでは動じらんってこと?つまり。
- 真理子
- 動じらんのかな?なんか
- おじ
- あの~
- 真理子
- なんかすごくおべらん。
- おじ
- 小学校のときとかにね、急に後ろからカンチョウされたりさんだった?
- 真理子
- いんやぁ~。
- おがっち
- ないよね!
- おじ
- いんやぁ~って。
- おがっち
- いんやぁ~って。
- 真理子
- 男子でしょ!
- おじ
- っそげ!?
- おがっち
- 女子はないわね。
- おじ
- なも、急に後ろからカンチョウされてね、あの~泣いちょったしがお~ね。痛て。
- おがっち、真理子
- あははははははっ!
- おがっち
- 痛くて。はははっ。
- おじ
- ほんに痛て。
- おがっち
- どんな激しいカンチョウだねっ。
- おじ
- 最初ね、あの~「カンチョォ~」ってやられてね。最初は「ははっ」なんて一瞬笑~けど、
- おがっち、真理子
- あはははははっ!
- おじ
- 急に、ほんとに泣いてしまった人が。
- 真理子
- なんだね、この番組は。
- おがっち
- おべた話ですけど!
- おじ
- それは、おべ~よ!
- おがっち
- さっ、痛い話だがね。
- おじ
- 見ちょ~人はおべ~よ!
- 真理子
- 急に泣く。
- おじ
- 痛そうだな~って。
- おがっち、真理子
- ふふふふふっ。
- おがっち
- まっ、そんなね、
- 真理子
- まっ、男子はね。女子はさん。
- おじ
- 子どもの頃から、おべらん人?
- おがっち
- 子どもの頃から、驚かん人?
- 真理子
- いや、なんか、何ていうんかなぁ~。ははっ。何だ~か、確かに驚くけど、へぇ~っていう驚き。
- おじ
- うっそっ!
- 真理子
- 驚き方。
- おじ
- ほんなら、
- 真理子
- ふ~んとか。
- おじ
- ほんなら、カンチョウされても、
- おがっち、真理子
- いや、いや、いや、いや...
- おじ
- へ~なんて。
- おがっち
- さんけん、大人になったら。
- おじ
- はぁ~、そうか!
- おがっち
- しませんし!
- 真理子
- う~んとね。いや、あんまないかもしれん。
- おじ
- 10年ごろしとかも知らん?
- おがっち
- 何それ?
- 真理子
- 7年ごろしでしょ!
- おじ
- あぁ!!!すまった!トイレット博士の話しちょったけん。
- 真理子
- あれ、7年だよ。
- おじ
- 7年だったね。
- 真理子
- なんで私が訂正さんといけんね。
- おじ
- ...鼻水が出ます。
- おがっち
- ははははは。それでは、おべた話なんですけど...。
- おじ
- まぁ、特にみなさんないということで。
- おがっち
- あ~、いや。おべること結構ありますよ!
- おじ
- 何っ!?
- おがっち
- あの~、夜、道を走っていて、車で、夜中に。で、車の、えっと~、からなんか、ほらちょっとあの~なんか、出てきたりするじゃないですか。夜!
- おじ、真理子
- あぁ、あぁ。
- おがっち
- 動物とかが。動物って普通低いから、
- 真理子
- 動物?
- おがっち
- 車の自分のフロントガラスより下から出てくるじゃないですか、動物って。なのに私が見た動物はですね、フロントガラスの上辺りに目があって、「なんだこれ!?」って思って。
- 真理子
- なんだそれ?
- おがっち
- 夜中に!だからフロントガラスのやや上部分から目がこっち見とって、車で夜中走とって、夜中に。「なんだこれ。おべた~!」なんて言っちょって、で、よく見たら鹿だった。
- おじ
- はぁ~。
- おがっち
- 鹿って、だから、すげ~デカいよ。
- 真理子
- あっ、鹿大きい。
- おがっち
- 車のフロントガラスよりさらに上に頭があ~よ。
- おじ
- こりゃ、島根県ならでは。
- おがっち
- 鹿が出てきますからね。
- 真理子
- 鹿なんかおらんよぉ~!
- おがっち
- おるおる!夜、湖北線走っと~と。
- 真理子
- そりゃ、うちのほうはシティだから、そういうの...。鹿とかはおらんよ。
- おじ
- はっ!?
- おがっち
- ふふふっ。だって、うち、鹿が畑荒らしていけんもん。
- 真理子
- うちの娘からメールが着て「キジが出た!」とかね、
- おじ
- おっ!
- おがっち、安来のおじ
- キジ、たまにお~よ。
- 真理子
- 「タヌキが出た!」とか。「キツネが出た!」とか。
- おがっち
- うん。鹿も出るよ、だけん。
- 真理子
- 何でもおるね~。
- おがっち
- 何でもおるよ。
- 真理子
- キリンは?
- おがっち
- キリンはおらん。さっ、だいぶ高いがね!
- 真理子
- ふふふっ。だいぶ高いね。
- おがっち
- 鹿よりかなり高い。
- 真理子
- 車では見えない。
- おがっち
- 鹿でも十分高いのに。
- おじ
- エントツぐらいあ~よ、キリンは。
- おがっち
- 鹿は、だけん車のフロントガラスのさらに上ぐらいに頭があ~けんね。すごいがぁ。そんなデカいと思わんが。
- 真理子
- ほんと~ぉ。
- おがっち
- おべたが。
- おじ
- さっ、ちょっとカンチョウしてみらにゃ。
- おがっち
- いや、おぞや。
- 真理子
- なんでそこに戻す?
- おじ
- はっ!?
- おがっち
- という訳で、あの「おべた」。「びっくりした」をこんな感じで使ってみてください。
- おじ
- こんな感じでおわっていいだぁ~?
- おがっち
- いいよ!
- おがっち
- それではみなさん、出雲弁一緒に発音してみましょう。リピート アフタ ミー、オーケー?「おべた」
- おじ
- 「おべた」
- 真理子
- 「おべた」
- おがっち
- そっ、それではぜんぜんまいこ、またお会いしましょう。今日のゲストは、安来のおじと浜田真理子さんでした。ありがとうございましたぁ~。
- おじ
- つまらんで、おべた。
- おがっち
- へへへっ。
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこ」この番組は、Willさんいんの提供でお送りしました。
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