vol.1 「ただもの だんだん」編
2010年2月 5日
「ぜんぜんまいこ」第1回の放送をお届けします!
vol.1 「ただもの だんだん」編 テキスト
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこー」
ごきげんよう、今日から番組がスタートしました。この新番組「ぜんぜんまいこ」。番組タイトルが「ぜんぜんまいこ」と言います。ねぇー、どんな意味なんでしょうか。これはですね、あ、この番組は島根県松江市、Willさんいんスタジオからお送りしているわけでございます。島根県松江市、えーまこの出雲地方の言葉、出雲地方の方言、出雲弁って言うんですけれども、この「ぜんぜんまいこ」は、出雲弁で、意味は「二重まる」とか「花まる」「よくできました」印みたいな、そういう意味なんですね。で、この「ぜんぜんまいこ」、響きもかわいいのでこういうタイトルにしているわけですが、ま、二重まる、花まるな出雲地方の話題、おもしろいことなど、いろいろお伝えしていこうかななんて思っております。私、番組パーソナリティの「おがっち」、DJネームを「おがっち」と申します。
今日のこの第1回「ぜんぜんまいこ」、今日のテーマは「ただもの だんだん」、「ただもの だんだん」。そしてゲストは、シンガーソング100円ライターの「安来のおじ」でございます。それでは番組スタートしてみましょう。 - おがっち
- さ、それでは今日のゲスト、シンガーソング100円ライターの「安来のおじ」です。
- 安来のおじ(以下、おじ)
- あー、こりゃまたどうも、ごめんくださいまして。
- おがっち
- はい。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 今日は第1回目の「ぜんぜんまいこ」
- おじ
- ふん。
- おがっち
- ということでございまして。
- おじ
- んー。
- おがっち
- はい、えーっとこの方は、安来のおじはー
- おじ
- ほぉ・・何ですか?
- おがっち
- あの・・いや、紹介自分で・・してみてください。
- おじ
- あ、自分ですーの?
- おがっち
- はい
- おじ
- ま、私はー、あのシンガーソング、100円ライター
- おがっち
- あ、それ私が言いました。
- おじ
- あぁ、あのー自分で歌を作り、自分で歌を歌う、あのー、ま、山陰を中心に
- おがっち
- 山陰を中心に
- おじ
- 活躍しております。
- おがっち
- はい
- おじ
- あのー、ま、ライブやら、CDやらで。
- おがっち
- 山陰を愛するミュージシャンっていうことですね。
- おじ
- そういうこと。
- おがっち
- はい。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- ということで今日は、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 山陰を愛する・・ことを、いろいろ語っていただ・・くんでしょうか?
- おじ
- いや、さ、どげなもんでしょうか?
- おがっち
- (笑)で、今日の
- おじ
- なんにも言われちょらんけど。
- おがっち
- 今日のテーマは、
- おじ
- ふん
- おがっち
- 「ただもの だんだん」。
- おじ
- あ、「ただもの だんだん」ね。あのー、私のー、住んでいるのは安来市という街でして、
- おがっち
- 安来節で有名な。
- おじ
- うんうん、あのー、この出雲地方というか島根県は、
- おがっち
- はい。
- おじ
- 東から西にえらい距離がありまして、
- おがっち
- そうですねえ。
- おじ
- あのー、東と西側じゃ、も、えらい、方言もだいぶ違いますけん。
- おがっち
- 島根県の東部の方は、東の方はですね、ま、出雲地方、松江地方ありまして。
- おじ
- あのー、この私の住んでおる安来市がいちばん東側ですわ。
- おがっち
- そうですね。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- でまぁ、西の方、西部の方は、ま、益田とか浜田とか。
- おじ
- ふんふんふん。
- おがっち
- ね、えー・・ですわね。
- おじ
- ふんふん。
- おがっち
- (笑)と、ということで・・
- おじ
- そーで、その安来市ではねぇ、「ただもの だんだん」なんてのは言わんですね、言いませんね。
- おがっち
- 「ただもの だんだん」というのはですね、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- あのー、出雲地方の、ま、特にコアな、あ、松江でもあんまり使われませんね。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 特に出雲、平田、簸川あたりで使う、
- おじ
- ふんふんふん。
- おがっち
- 言葉ですね、「ただもの だんだん」。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- えー、どういうふうに使うかと言いますとですね、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 近所のおばさんが回覧板とか持って来てですね、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 「ただものー」って、ドア開けながら入ってくるわけですね。
- おじ
- ふんふん。・・・そ、それでぇ?
- おがっち
- (笑)「ただものー」って言うのは、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 「まいどー」「いつもー」「どうもー」っていう、そういう意味。で「だんだん」っていうのは、これは広く出雲地方の方言で使いますが「ありがとう」という意味で、
- おじ
- ふんふん。
- おがっち
- 「ただもの だんだん」になると、「いつもありがとう」「まいどおおきに」という意味で、
- おじ
- はぁ。
- おがっち
- あの、「こんにちは」のあいさつですわね。
- おじ
- さ、来られぇそのおばさんは、
- おがっち
- はい。
- おじ
- 名前はもしかすーと、みゆきさん?
- おがっち
- (笑)いいえ
- おじ
- うそ?
- おがっち
- (笑)ちがいます。
- おじ
- たかしさん?
- おがっち
- (笑)ちがいます。ふろしさんでもないですけど。(笑)
- おじ
- はぁー、なるほど。
- おがっち
- というこどで、「ただもの だんだん」。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- ね、「いつもありがとう」
- おじ
- ふん。
- おがっち
- そういう意味で使うわけでございまして、「ただものー」だけ単体で使ってもいいわけです。
- おじ
- ふーん
- おがっち
- 「まいどー」という、そういう意味ですからね。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- はい。でまあ、あのー、出雲地方と言いますと、その私の出身の平田なんですけれどもね、平田のへんも出雲地方なんですが、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 特に出雲弁の濃い所なんですが、特にお茶をよく飲むわけですね。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- あのー、人が来ればお茶、集金のおじさんが来てもお茶、郵便屋さんが来てもお茶。
- おじ
- ふーん。・・・そーで?
- おがっち
- (笑)それで、「ただものー」って、みんなが「ただもの」「ただもの」言いながら集まって来てお茶を飲むと。
- おじ
- はあー。
- おがっち
- 基本的にお茶セットが、玄関に置いてあるみたいな。
- おじ
- はあー。
- おがっち
- そんな感じですからね。で「ただもの」が、こう、そこら中で言うみたいな。
- おじ
- はあー。
- おがっち
- いい言葉ですね、「ただもの だんだん」。
- おじ
- なるほど。
- おがっち
- はい。
- おじ
- しかしこのー、Willさんいんのスタジオはー
- おがっち
- はい。
- おじ
- 会社のような家ですねぇ。
- 周りの人
- (笑)
- おがっち
- (笑)会社のような家(笑)電話が鳴ったりね。であの・・
- おじ
- これ、スタジオと言いますか?
- おがっち
- Willさんいんスタジオからお送りしているわけですがぁ、
- おじ
- 普通ですね。
- おがっち
- え、向こう側では普通に仕事してる人がいっぱい居ます。
- おじ
- あら?みゆきさん?
- おがっち
- (笑)みゆきさんじゃないわね。
- おじ
- 電話しとーのは。
- おがっち
- (笑)ということで、えー、「ただもの だんだん」
- おじ
- は。
- おがっち
- 何となく微笑みがこぼれそうな、
- おじ
- ふん。
- おがっち
- そんな言葉でございますので、ぜひあなたも、「こんにちは」の代わりに「ただもの だんだん」使ってみてください。
- おじ
- ふん。・・ん?私が、ゲストの意味がない。
- おがっち
- (笑)
- おじ
- 今日は。
- おがっち
- ていうか、毎回ゲストですよね。
- おじ
- 今日は何する?
- おがっち
- はい? もう「ただもの だんだん」の説明でした。
- おじ
- はー。
- おがっち
- また次回はなんぞ安来のほうの言葉なと。
- おじ
- あ、なるほどね。
- おがっち
- いろいろ、ま、適当に、
- おじ
- ほうほう。
- おがっち
- やればいいんじゃないでしょうか。
- おじ
- は。
- おがっち
- そんな感じで、
- おじ
- ん。
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこ」
- おじ
- ほぅ。
- おがっち
- いかがでございましたでしょうか。
- おじ
- は。
- おがっち
- え、おわり?
- おじ
- はぁ?終わったの?
- 周りの人
- (笑)
- おがっち
- (笑)た、「ただもの だんだん」リピート・アフター・ミー・オーケー? せーの。
- おがっち・おじ
- 「ただもの だんだん」
- おがっち
- はい、そんな感じで使ってみてください。
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこ」この番組は、Willさんいんの提供でお送りしました。
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