vol.15 「ぞんぞがさばる」編
2010年10月25日
第15回の放送は「ぞんぞがさばる」。どんな話が飛び出すやら。
vol.15 「ぞんぞがさばる」編 テキスト
- おがっち
- 「ぜんぜんまいこぉ~」
ごきげんよう、おがっちです。この番組は島根県松江市Willさんいんスタジオからお送りしています。
今日のお題は出雲弁で「ぞんぞがさばる」です。意味は、ゾッするですね。
出演は安来のおじ、浜田真理子そして、私おがっちです。それでは「ぜんぜんまいこ」スタートです! - おがっち
- さっ、今日は「ぞんぞがさばる」。出雲弁で「ぞんぞがさばる」というのはゾッとする、そういう意味ですけれども「ぞんぞがさばる」話はありますか、みなさん?
- 安来のおじ(以下、おじ)
- ん~む。どけかね?
- 浜田真理子(以下、真理子)
- う~ん。
- おがっち
- ま~、「ぞんぞ」って鳥肌が立つみたいな。「ぞんぞぉ~」みたいな。「ぞぉ~」みたいな。「ぞんぞ」って、なんかまた出雲弁のニュアンスがかわいいですね!ぜんかいの「ほにょって」といい...。
- 真理子
- さばる...。
- おじ
- いや、あの~、その大昔。何年も前にね、あの~、真理子さんの歌を聴いたときに「ぞんぞがさばった」ね~。
- 真理子
- ゾッとした?ふふふ。
- おじ
- おう。えらい、貞子に似ちょ~なと思って。
- おがっち
- 髪が長い頃の真理子。
- 真理子
- そういう意味でか!?
- おじ
- ほぉ!昔の。
- おがっち
- そういう意味で!
- おじ
- 鳥肌もんだった。
- 真理子
- でも、そういう時にも使うもんね。あのイイ、なんかびっくり感動したときとか。
- おがっち
- もう「ぞんぞがさばった」感動して鳥肌が立った場合と本当に恐怖でね、身の毛もよだつ。
- 真理子
- 私、虫。虫...。
- おがっち
- 虫やだがぁ~。
- おじ
- さ、なんで虫がいけん?
- 真理子
- いや、あのね。口に出すのも嫌だけど、コガネムシとかカブトムシとかああいうカタイ虫はいいんだわ。
- おがっち
- ふふふっ。カタイやつねぇ。
- 真理子
- トンボとか、そういうなんかカタイ、蝉とかそういうのはいいんだけど。やわらかい虫あるでしょ。なんか...。
- おじ
- あっ、やわらかい虫...。
- おがっち
- 青虫、毛虫。
- 真理子
- いやっ、もう!
- おがっち
- みみず。
- 真理子
- もう、眉毛みたいなやつとか。
- おじ
- はぁ~??
- おがっち
- 毛の長い毛虫。今年大量発生しと~よ。猛暑でかぁ~に、もう!
- 真理子
- もう、なんか道に眉毛が歩いとるみたいな。
- おがっち
- 毛が長い白いやつが、むにょむにょむにょむにょ歩いと~わね。前ごろは茶色い毛虫がむにょむにょむにょむにょ道の真ん中をよく横断しとらいたけど。
- 真理子
- もう、もう言わんでぇ!!
- おがっち
- 今年白いやつでかぁ~にね。こないだね、
- 真理子
- 白いやつって何?
- おがっち
- 白い毛虫。白い毛が結構長いやつ。結構おおわね。
- おじ
- さっ、縁起がええだない?
- おがっち
- 白いんだわね毛が!で、長いんだわね!でかぁ~にね、
- 真理子
- もう、もう...。
- おがっち
- こないだもだって、うち網戸の横の柿木がぐわぁ~っと勢いを増しておられて。こないだも、その横のテーブルでパソコン打っちょったら「なんだや、お前!?」みたいな。私のパソコンの目の前にその毛の長い毛虫君がぁ!
- 真理子
- おじいさんの眉毛。
- おがっち
- テーブルの上を、うにょうにょ走っとらいて。「なんだぁ!!お前、テーブルの上にお~やぁ!!」みたいな。いつ入ってきた?網戸なのにぃ!!みたいな。
- 真理子
- あの、ハッチがあるが。漫画の。
- おがっち
- ハッチ?
- 真理子
- みなしごハッチ。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- みなしごハッチ。
- 真理子
- あれに出てくるときは別に好きだけど。
- おがっち
- はらぺこあおむしとか、かわいいけどね。
- 真理子
- そういうのは好きだけど。
- おがっち
- キャラ的にはいいけど、
- 真理子
- キャラ的にはね、
- おがっち
- 物本を見ると、もう!物本。
- 真理子
- 顔があったり、かわいいけど。
- おがっち
- 「ぞんそがさばる」の、あのコウモリ!さばらん?
- 真理子
- いや、(ぞんぞが)さばらん。なんで、なんで?
- おがっち
- あれ?「ぞんそがさばらん」?コウモリ。コウモリ顔がリアルだもん!
- 真理子
- 顔見たことある?
- おがっち
- うん。
- 真理子
- コウモリ見たことある?!
- おがっち
- 見たことないぃ!?!?
- 真理子
- おるぅ?家に??
- おがっち
- うん。家に良く入ってく~しぃ~!
- 真理子
- えぇ!えぇ!!
- おがっち
- あと、
- 真理子
- それって、洞窟とかにおるんじゃない?
- おがっち
- 割合おるよ。廊下の上の辺の...、
- 真理子
- 家にコウモル!?コウモリがぁ!?
- おがっち
- で、コウモリってね、不気味な動きをするんだわねぇ。あの~、蛾とかだったら、似たような、
- おじ
- あのぉ~、わたしゃ聞いちょらいいかいね?
- 真理子
- なんか、ちょっとないの?
- おじ
- とりあえず、この話。
- おがっち
- 飛び方が変なんだわね!ヒュンっと飛ばれるけん、蛾じゃない。今のは蛾じゃない!みたいな飛び方するんだわね!!もうその時点で「ぞんぞ」だわね。
- 真理子
- えぇ?黄金バットってコウモリなの?
- おじ
- コウモリだよ。
- おがっち
- だけんあの、ピトッと壁に引っ付いたら、
- 真理子
- 反対に?
- おがっち
- うん。ピトッと壁に引っ付いちょらいたら、普通、羽をパタッとしまって、で、
- 真理子
- マントだけんね。
- おがっち
- 顔は壁側を向いとる訳でしょ。だけどその顔!顔があるわね、コウモリには。
- 真理子
- あるねぇ~。
- おがっち
- コウモリが人間を見るときに、ウニュッと後ろに振り返るわけだわね。
- 真理子
- うふふふふ。
- おがっち
- 顔だけ。
- 真理子
- クルッと回るの?
- おがっち
- 羽はたたんだまま、顔だけウニュッとこっち向くわけだわね!そしたら、ねずみの顔でしっかり目線が合うんだわね、私と。「お前が振り返った、ギャ~!」みたいな。
- 真理子
- いいがね、別に。ねぇ~。
- おじ
- 別にねっ。
- おがっち
- コウモリぃ!!!ねずみの顔して、あんた引っ付いちょるんだよ、羽があって!黒くて!
- 真理子
- 私、それより、眉毛が嫌だ。
- おがっち
- 眉毛も嫌だけど。
- おじ
- 眉毛って、今聞いちょ~人、意味が分かぁ~だぁ~かぁ?
- おがっち
- 眉毛のような毛虫。
- 真理子
- なんかあの、モノマネするときにつける眉毛みたいなの。
- おがっち
- 毛足の長い。
- おじ
- それが道路を渡っちょ~。
- 真理子
- うん。ちょっとおかしいけどぉ。
- おがっち
- 毛虫、まけ~よ。それにあれ、手に付くと。
- 真理子
- そそそそっ、腫れたりね。
- おじ
- まけるってて、分かる?かぶれる。
- おがっち
- あの~、ブツブツが!かぶれる、かぶれる。
- 真理子
- かぶれるって方言なの?
- おじ
- ふん。
- おがっち
- ブツブツが出る。
- 真理子
- そうそう、ブツブツが出る。ブツブツが出たらいけん。
- おがっち
- 「ぞんぞがさば~わぁ~」見ただけでかいんなる。
- 真理子
- おじさんないの?ゾッとする話。
- おじ
- わたしゃ、こないだ洗濯物を干しちょったらね。なんか、えらい大きい雨が降ってきたわって。
- 真理子
- えっ!?
- おがっち
- なにぃ~~~!
- おじ
- 頭に。
- 真理子
- 何の話、何の話?大きい雨って、何!?
- おがっち
- あははははっ!頭にのみ!?
- おじ
- はぁ~!?っと思ったら、あの、アマガエルが。
- 真理子
- へっ!?
- おじ
- 頭に、ペトッとなんて。
- おがっち
- イヤァ~~~!!!!!「ぞんぞがさばるぅ」
- おじ
- かっ、たまげたよ。
- 真理子
- アマガエル!?
- おがっち
- 直に!?
- おじ
- ふん。
- 真理子
- でも、それちょっと見たかった。
- おがっち
- 直に!?その頭に直に!!
- おじ
- きみたちはねぇ~、髪の毛があ~けん、その感じは分からんかもしれん。
- おがっち
- 普通分からんよね、すぐには。
- 真理子
- なんか葉っぱだ!みたいな。
- おじ
- ふん。
- おがっち
- 直に地肌に感じるわけだから。
- 真理子
- ちょっと、ひんやりした?
- おじ
- ひんやりしたなんてもんだない!
- おがっち
- あははははっ。やっぱだいぶ(温度が)低いんだ、あの人!
- おじ
- ペチャ!なんて。
- おがっち
- アマガエル、水分たっぷり。体温低い。
- おじ
- しかもあの、アマガエルは、あ~けなんて逃げる瞬間に、しょんべこいて逃げるでしょ。
- 真理子
- 知らんよ。
- おがっち
- そげだよ、逃げ~。
- 真理子
- それ何?飛ぶ瞬間に、がんばってヒュッと思わず出る感じ?
- おがっち
- いや、攻撃的な意味じゃない?
- 真理子
- 腹に力入れて。
- おじ
- そりゃ~もう、年寄りみたいなことは...。
- おがっち
- じゃなくて攻撃的な意味でしょ、あれ?いんやだぁ?あのピュッって液体出すのは。アマガエルが。
- 真理子
- 逃げる瞬間に、攻撃されたら。
- おじ
- 尿漏れパンツ的な意味だないよ、そげん。
- おがっち・真理子
- あははははっ!
- 真理子
- ごめんよぉ~。ふふふっ。
- おがっち
- 年寄りのアマガエルが、頭部に。
- おじ
- このパンツだと、安心なんですよぉ~なんつって。
- 真理子
- ちょっと笑った瞬間に。
- おじ
- コマーシャルの人が演技がヘタだがぁ~、ちょっと。
- おがっち
- へへへへへっ!
- おじ
- 重宝してるんですよぉ~なんつって。
- 真理子
- でも、あれあの、そういう俳優さんでしょ?ベッドの宣伝とかね。
- おがっち
- ふふふふふっ!
- おじ
- それとか座椅子の宣伝。
- 真理子
- そうそうそう。
- おじ
- 膝が楽で、とても助かっているんですよぉ~。
- おがっち
- 東京都在住、なんとかさんとかね。
- 真理子
- そうそうそう。いやいや、だけん。
- おがっち
- だけん。アマガエルが、頭に引っ付いて。
- 真理子
- でも、なんかそれ写真に撮りたかったねぇ~!
- おがっち
- 自分でね。
- 真理子
- 頭の上に。
- おじ
- だけん、
- おがっち
- なんでアマガエルって分かったぁ?見えんのに。
- おじ
- だけん、振り払ったら、
- 真理子
- 後姿じゃない?
- おじ
- しょんべん。私の頭にしょんべんかけて逃げてしまった。
- おがっち
- 「ぞんぞがさばった」?
- おじ
- いんや、あんまり。
- 真理子
- ふふふふふっ。
- おがっち
- 聞いちょ~私やつが、「ぞんぞがさばった」わぁ。
- 真理子
- さばったわ、今。大きい雨って言われたときにね、
- おがっち
- 言われたときにね、
- 真理子
- もう、なんとなく何だぁかぁって。
- おがっち
- すでにその時点で、雨じゃないじゃんって!
- 真理子
- もっとなんかすごいことを想像して「ぞんぞがさばった」がぁ。
- おがっち
- いや~、こないだ墓掃除して、長袖!
- 真理子
- まだある?
- おがっち
- 思い出したけど。
- 真理子
- コウモリ。
- おがっち
- 長袖着ちょって、墓掃除しとって、帰りにぃ~、
- 真理子
- お盆に?
- おがっち
- うん。帰りに袖めくったら、毛虫がおったけんなぁ~!!私の服の中に。「ぞんぞがさばったぁ」
- 真理子
- なんで気付かんね、ずっとそこ入ってきたときに!
- おがっち
- あ~、分からんだったぁ~!!一所懸命で。いや~、やっぱ毛虫は「ぞんぞがさばる」がぁ~。
- おじ
- まぁ、しゃんことだわ。
- 真理子
- 今日は毛虫でした。
- おがっち
- 虫系でした。ほんとはもっと恐怖の話とかしてもイイんだけどね。もう夏が過ぎたからね。
- 真理子
- もう、秋ですからね。
- おがっち
- そんなこんなで、リピート・アフター・ミー・オーケー??
- おじ
- オッケー!
- おがっち
- 「ぞんぞがさばる」
- おじ
- 「ぞんぞがさばる」
- 真理子
- 「ぞんぞがさばる」
- おがっち
- ゾッとしましたね。ということで、今日もありがとうございましたぁ。
- おじ
- サバがぁ、サバった!
- おがっち
- ふふふっ。
- おがっち
- ぜんぜんまいこ、この番組はWillさんいんの提供でお送りいたしました。
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